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あ行

アイリスアウト・アイリスイン【撮】

画面の中心に向かって円形に画像を絞っていき、最終的には前面塗になる撮影手法。

アイリスインはその逆。

airisu.gif

あがり

作業し終わったカットのこと。出来上がったもの。

アップ

1)部分が大写しになること。(顔のアップ、目のアップなど)

2)作業の締めきり日、またはそれが終わること。(動画アップ、仕上げアップなど)

アニメカラー【仕】

セルに彩色する絵の具のこと。

一般的には手にすることは難しく、専用の会社で作られた絵の具を使用している。

アバン

avant-title(アバンタイトル)の略。

オープニングの前や、本編の前などに前話までのあらすじを入れたりするもの。

注意書きを流すテロップ自体をさす場合もあるらしい。

アフレコ(AR)

アフター・レコーディングの略。またはアテレコ。

フィルムに声を吹き込む作業のこと。

アフレコ作業自体は、専用のスタジオで行われ、演出の指示により音響監督が各声優に指示を出し、アフレコ台本に沿って、録音されていく。

イメージボード

制作の準備段階で描かれる、作品の全体的なイメージ内容を具体化した絵。

色や作画の仕方において、重要になっている。

イメージBG(いめーじびーじー)【美】

心情を表したり、抽象的な背景のこと。

落ち込んだ時の暗い感じや、夢の中のふわふわした感じなど。

色指定(いろしてい)【仕】

担当話数全体の色を指定する。

作画に仕上げをする為の色の指定をする。

指定さんと呼ばれる。

色トレス(いろとれす)【仕】

キャラに影がついた場合などにできる、色と色との境界線をなぞること。

セル作品においては、仕上げ時に絵の具でトレスするため、トレスマシンに反応しないように、作画時に色鉛筆で線を引くこと。

また、仕上げ時の絵の具をハンドトレスで引くこと。

色トレスによって引かれた線を色トレス線という。

デジタル制作になり、作画時に色鉛筆で色分けを描き込んでおけば、仕上げ時にはペイントするだけとなり、色トレス作業はなくなった。

それだけに、作画時に色鉛筆の色トレス作業が、そのまま仕上げの色トレス線として出てしまうため、色鉛筆の硬筆、軟筆、色などの選別が必要になっている。

打ち合わせ・~打ち(うち)

アニメーションは、大部分が多人数による共同作業の上に成り立っている。

その上で欠かせないのが統一された作品にもっていくための各部署との打ち合わせにほかならない。制作行程でたびたび出てくる~打ちについて主なものを下記にまとめてみた。

コンテ打ち
演出、またはコンテ作業者(マン)がシナリオからコンテを作成するにあたり、監督と内容についての打ち合わせをするもの

演出打ち
作品の演出方針を演出と監督で打ち合わせるもの。下記参照。

作監打ち
作品の作画部分において、演出と作画監督で演出方針を打ち合わせること。

作打ち
原画マンと担当カットについて、演出より、作品の演出方針にそって、作画部分の打ち合わせをすること。

背景打ち
BG原図をもとに、どのような背景を描いていくか、美術監督、美術担当が演出と打ち合わせること。
キャラの色とも合わせていかないと画面の統一がなされないため、色打ちと合同で行われることが多い。

色打ち
全体の色彩を監督している、色彩設計が立ち会い、演出方針をもとに、演出と色指定が打ち合わせをすること。

撮打ち
撮影監督と演出とで、撮影方法について打ち合わせること。

以上が主な打ち合わせ。この他にも設定打ちや、音響打ち(?)など数々の打ち合わせを経て、一つの作品が成り立っている。

絵コンテ(えこんて)

シナリオを元に、具体的な画面構成を絵で示した作品の設計図。

キャラの演技、カメラワーク、効果音、舞台背景などすべての説明が入っている。

ちなみにコンテを書くことを『コンテを切る』という。

エフェクト

炎、水、風などの自然物もしくは、自然の影響による動きのこと。

以前は作画における動き(風に服や髪の毛がなびく、花びらや枯れ葉が舞い散るなど)の事を指していたが、デジタル撮影により、波や火花、花吹雪などが入れられるようになり、その撮影効果のことを指すようになりつつある。

演出(えんしゅつ)

演出家。ディレクター。

作品の構成・演技等をまとめる役割。

絵コンテからトータルに受け持つ人や、演出処理といって出来上がった絵コンテを元に処理だけをこなす人など、役割的には様々である。

演出打ち(えんしゅつうち)

演出打ち合わせの略。

出来上がったコンテを素に監督と演出とで、作品の演出方針の打ち合わせをすること。

演出助手(えんしゅつじょしゅ)

通称、演助。

演出処理の手助けをしながら、演出になるための修行(?)をする人。

演出の代わりを勤めることもままあるが、通常は演出処理を円滑にすすめるための下準備的な仕事が多い。

エンディング(ED)

作品の終わりを示す部分。

通常は、テーマ音楽と映像と共に、その作品に関わったスタッフ、キャストの名前を出す。

オーバーラップ(O.L)(おーえる)【撮】

前後のカットの後ろの部分と前の部分を一部重ねて、それをフェードイン、フェードアウトさせ、徐々に画面を切り替えていくこと。

大判セル・長セル(おおばんせる・ながせる)

標準のセル(スタンダード・セル)より、縦や横が長いもの。

オープニング(OP)

作品の始まりを示す部分。

通常は、タイトルとともに作品の内容を映像で流し、テーマ音楽と共に、メインスタッフを紹介する。

音響監督(おんきょうかんとく)

アフレコから、効果音、バックに流れる音楽など音楽全般に関して監督する人。

音響効果(おんきょうこうか)

台詞やBGM以外の音。靴音、ドアの開く音など。またはその音を作る人。