・形を捉える
缶は円筒形の形をしているので左右対称に形を捉えます。
縦の真ん中に正中線を引くと形の狂いに気づきやすくなります。
楕円の形は右上がりや左上がりにならないように水平に描くと安定感が出てきます。
・立体感、陰影をつける
基本の線の引き方としては縦の直線と横の曲線を引くことで円筒形の側面の丸みが出てきます。
立体感の出る線を引きながら陰がどのあたりになるのか、光の方向を意識して濃淡の差を出していきましょう。
缶の陰を描いたら一緒にテーブルに落ちる影も描くことで自然な空間が表現できます。
・質感を捉える
アルミやスチールといった金属質の物は周りの物が反射したりコントラストの差が激しくなるので、濃淡の差をしっかり出したいですね。
特に上の面は光が強く当たるので縁の明るさやプルタブ部分を細かく描きながらもコントラストをしっかりと付けて描いていきましょう。
にぶい光の当たり方かハッキリとした光の当たり方なのか対象物をしっかりと観察することが大切です。
ハッキリとした光が当たっている場合は練ゴムや消しゴムで消すだけではぼやけた印象になるので鉛筆で光の形を整えて境目をトーンで分けてあげましょう。
・ラベルの絵柄や文字
缶には何かしらの絵柄や文字がプリントされています。
文字であれば円筒形の物にプリントされているように缶の横の曲線と同じラインで文字を描いていきましょう。
絵柄は見えたまま描いていきますが平面的にならないように、左右の丸みであったり陰影の変化を意識しながら捉えていきましょう。