「幾何形体(立方体、円柱、球体)」2回目3回目
7月と8月回も、幾何形体全3種類のうち、残り2種類を描きました。
なので、注意点も同じです。
「立方体」 ・向かい合う辺同士は、構造としては平行ですが、見え方としてはパースがつくため、それぞれ傾きが異なります。 傾きがわからないときは、測り棒(鉛筆)をつかって確認しましょう。 ・立方体の六つの面のうち、見えている面は三つです。 この三つの面の明暗を塗り分けましょう。 ・石膏の硬い質は輪郭のシャープさにあらわれています。 面の色を塗る際も、柔らかい鉛筆だけ使うとザラザラの質になりがちです。 硬めの鉛筆を使ってマットな質に近づけましょう。 ・モチーフが台の上に乗っているように、接地している部分の影を描きましょう。 「円柱」 ・垂直・水平の軸線を引いて、楕円を正確に描きましょう。 ・上面と底面の楕円の丸みが異なることに注意してください。 ・光を受けた上面に対し、側面は全体が陰の領域になります。 さらに陰の中には様々な階調の暗さがあるので、それらをよく観察して塗りわけましょう。 ・机に接地している部分の影の濃淡をよく観察して描きましょう。 「球体」 ・輪郭は正円です。まずは円の中心点を決めましょう。 そのあと半径の長さを決め、いくつか印をつけて正確な円を描きましょう。 ・光が直接当たる領域と陰の領域の境界に、暗い帯(稜線)が見えます。 これを早い段階で描くことで、球の大きな立体感が表現できます。 しかし、光の方向によってはこの稜線が見えないこともあります(全光や逆光など)。 その場合でも、球体の曲面にそった陰の形(明暗の変化)があるので、よく観察して描きましょう。 ・球体は、一点で机の面と接しています。 机に落ちる影の濃淡に幅があるので、よく観察して描きましょう。
(下記の写真は、肉眼で見にくい部分がはっきりしているものになっていると思います)