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アニメーション業界に求人応募される前に
 

面接を受けにこられる方はただ漠然とアニメの仕事をしたいと思って

希望する方が多いようです。実際、どうやったら就職できるのか?

これをやるためにはどうしたらいいのか分からずに、藁をもすがる気持ちで

とりあえず応募するしかないかも知れません。

 

確かに特殊な職種からか、この業界の就職情報は少ないようです。

かなり厳しいとは聞いているかも知れませんが、漠然と受け取られている様に思えます。

たとえ、就職されたとしても思った通りでは無かったという事で、辞めていく方が多いのも事実です。

それでは、一度就職された方もまた時間を無駄にすることになるのではないでしょうか?

 

就職希望される前にもう一度良く考えていただきたいと思い、

こちらを書きました。参考にして下さい。

 

■アニメ業界に入りたい

「演出になりたい・キャラクターデザインをしたい」といっても

すぐにやれるわけではありません。

それぞれスタジオの方針にもよるのですが、一般的には演出は制作、

または演助(演出助手)を経験したのち、

キャラクターデザインは動画、原画を経て作画監督をやられているくらいの

キャリアの方が認められて任されている様です。

 

実際そこまでにどれくらいかかるか?というのはその人次第です。

認められさえすれば1年後には演出にも原画マンにもなっているかもしれませんし、

忙しさに流され、目の前の仕事をこなすだけが精一杯となるかもしれません。

才能やセンスがなければいずれ自分で見切りをつけざるを得ない事になるかも知れません。

 

年々、アニメーションのクオリティは高いものを求められる傾向にあります。

向上心や野心を持てない人にクオリティの高い仕事等はこなせないと思います。

そんな人たちが集まっているスタジオに仕事が任せられるでしょうか?

必然的に仕事が減るか、質が落ちる仕事しか来ないことになります。

 

また、マスコミ等で言われているように、

アニメーションの評価は高くなっていくのに、

業界の収入はあまりいいものとは言えないのが現状です。

 

■出来高制
殆どのアニメーターの方は出来高制で収入を得ています。
当社では経験者以外は、1~数カ月研修をした上で、本番の動画を徐々に
手掛けていくようになります。

研修中は研修費として一定の給与が出ますが本番に入った時点で出来高制になります。

作品作業内容あたりの単価があり作品内容等で単価も違います。
より高い単価は求められる内容も細かく、より作業時間も掛かります。

いつでも好きなキャラクターが描けるわけではありません。
自然物やメカだったりすることもあります。
どんなものでも描けるようにならなければ、原画マンとなったときに
仕事ができないことになってしまいます。


スピードも求められますがどんなに早くても出来上がりが雑では仕事を任せることは
出来ませんしリテイクとして再度直しをしなければなりません。

 

■時間
アニメーション制作には放送日・発売日・上映日などを逆算して各作業行程に
アップ日というのがあります。

アップ日が迫って深夜までや徹夜・休日まで仕事をしなければならない時もあり、
新人のうちは、プライベートの時間として友人と遊ぶ時間等も
なかなか取れないと覚悟して下さい。

 

■実生活
アニメーション会社の殆どは東京都西地区に集中しており
就職すると実家から通える方はともかく、殆どの方はスタジオ付近に
引っ越して暮らす事になります。
実家から通勤するにしても終電までにいつも仕事が終わるとは限りません。

都内西地区近郊の家賃はバストイレ付で5万円はすると思います。
プラス光熱費や生活費などを考慮して見て下さい。                   

*新人で入れば決して給料は高くない。プライベートの時間も無くなる。

少しでも迷いがあるなら、もう一度よく考えてください。
現実も理解した上で、夢を持って楽しんで仕事をしていけるか? 
自己管理をした上で、生活の見通しがたつ、もしくはやりくりしていけるか?

心が決まりましたら、求人情報をご検討下さい。

新人作画応募者へ 2013年01月23日(水)++社長のつぶやき++より

例年たくさんの応募書類を見せていただきますが、

ここ最近感じることを、書いてみたいと思います。

 

スケッチや落書き帳の送付で、同封の数量が少ない事が多く

作画応募者の履歴書には、”絵を描くのが好きで・・”といった事を

記載している方が多くみられました。

 

が、その割に、送ってくるのは、1冊か2冊程度・・・

実際に絵を描くのが好きな人が、何か月・何年も

描いたのであれば、実数は何十冊にもなるのではないでしょうか?

 

履歴書に、”絵を描くのが好きで”と書くのは数秒で書けますし、

言うのも簡単でしょう。

 

しかしそれでは本当に

絵を描くのが好きというのは、伝わってきません。

 

本当に作画を目指すのであれば、最近上手く描けた数枚だけとか、

専門学校に通って授業で描いたものとか、少量数を送るのではなく、

これだけの数量を描いてます!!この数量を見て下さい!

と送られてくれば、本当に絵を描くのが好きなんだという事が

十分に伝わってきます。

 

それが作画マンになる一歩だと思います。

 

なぜきれいに描ける人ではなく、スピードが第一歩なのか。

動画さんは、1か月(25日程度)300枚描いても十分な収入になりません。

25日で300枚=1日12枚。

それでやっと家賃が払えるかどうかと考えて下さい。

 

なかなか好きな動画を描けるわけではありませんから、

自分の好きな絵を描くのであれば、もっと描いているのではないか、

良く描けた数枚を送っても実際、アニメーターとしてやっていけるかは

伝わり難いと考えるわけです。

 

基本的な絵を描けるかどうかは、落書きでも十分わかるものです。

ただ、時間はわかりません。

 

それが解るような形で応募していただくと、お互いに時間が無駄に

ならないのではないかと思うのです。